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業界の垣根を超えて企業、団体が手を取り合う
「プロダクティブ・エイジング コンソーシアム」設立

投稿日:2019.11.22  |  更新日:2020.10.30

幅広い視点から「プロダクティブ・エイジング」を啓蒙する

NOMONが発起人となり、国内の複数企業が協働してプロダクティブ・エイジングの実現を目指す「プロダクティブ・エイジング コンソーシアム」が設立された。2019年11月20日に設立発表の記者会見を行い、改めて団体設立の背景や今後の展開を表明した。

世界に先駆けて超高齢社会を迎えた日本では、高齢社会がもたらす問題の解決と健康寿命の延伸が急務となっている。そうした社会背景を受けて創業したNOMONは、ニュートラシューティカルを通じて「プロダクティブ・エイジング」、つまりすべての人が前向きに歳を重ね、最期を迎えるその日まで自分らしい人生を全うすることを目指している。そのNOMONが発起人となって設立された「プロダクティブ・エイジング コンソーシアム」は、「プロダクティブ・エイジング」の理念に共感する企業が業種やジャンルを超えて手を携えることで、早期に「プロダクティブ・エイジング」の実現を目指すというものだ。

2019年11月20日に行われた設立発表の記者会見には、メディアをはじめ、医療従事者や美容関係者、ライフスタイル事業者など様々な分野から関係者が多数集まり、「プロダクティブ・エイジング」の実現に向けての期待値の高さがうかがい知れた。


発起人としてコンソーシアム設立主旨をプレゼンテーションするNOMON代表の山名。当日は、帝人ヘルスケア事業統轄補佐/研究主幹としても記者発表に登壇した。

「プロダクティブ・エイジング コンソーシアム」に参加するのは明治ホールディングス、島津製作所、帝人、オリエンタル酵母工業の4社。食品、ヘルスケア関連の各分野を牽引する企業が協働し、それぞれが持つ豊富な知識と経験を活用して「プロダクティブ・エイジング」にまつわる最新の情報を継続的に発信していく。

写真左から、明治ホールディングス・谷口茂氏(明治ホールディングス執行役員 価値共創センター管掌兼、明治 常務執行役員 研究本部長)、島津製作所・篠原真氏(島津製作所 上席執行役員 基盤技術研究所 副所長)、帝人/NOMON・山名慶(プロダクティブ・エイジング・コンソーシアム発起人NOMON代表取締役社長兼、帝人ヘルスケア事業統轄補佐/研究主幹)、オリエンタル酵母工業・中川真佐志氏(オリエンタル酵母工業 代表取締役社長)。

食品と医薬品の事業分野を持ち、「食と健康のプロフェッショナル」を自認する明治ホールディングスは、人々が安心して健康に暮らせる持続可能な社会の実現を目指している。長年に渡り培ってきた乳酸菌研究などの知見を通じて、食品と医薬品の両面からプロダクティブ・エイジングの実現に貢献していく。

分析計測と医療機器の開発に定評のある島津製作所は、健康管理から診断・治療・予後管理までの幅広い分野で、「アドバンスト・ヘルスケア」として革新的な製品やサービスを生み出してきた。これがプロダクティブ・エイジングの実現につながるとして、科学的エビデンスに基づいた事業のサポートを提供していく。

帝人はQuality of Lifeの向上を企業理念に掲げ、ヘルスケア事業を通じて、生まれてから最後の日を迎えるまで、一人ひとりの人生を支えることを目指している。医療用医薬品、在宅医療機器ビジネスを通じて培った経験や知識を活かしてニュートラシューティカル製品の開発にいっそう力を入れていく。

創立以来90年に渡って安全な食と健康を支える事業を展開してきたオリエンタル酵母工業は、1953年に酵母エキスの製造をスタートして以来、体外診断薬や加工食品の原料としてこれを供給するほか、酵母から抽出した有用成分を様々な形で提供してきた。今後はこれまで培ってきた経験とノウハウを「プロダクティブ・エイジング」の実現に向け活用していく。

「プロダクティブ・エイジング」を促すため、これに賛同する企業や研究機関、団体、個人と広く手を組み、老化や寿命にまつわる最新のニュースや日常的に取り組める有用な健康情報を発信していく。また、著名人との対談など、「プロダクティブ・エイジング」の世界を身近に感じてもらえるようなイベントも開催予定だ。「プロダクティブ・エイジング コンソーシアム」の今後にご注目ください。