抗酸化作用により
細胞を守るわさびのチカラ
わさび
スルフォラファン
6-MSITC
( 6-メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネート )

わさびスルフォラファン
(6-MSITC)とは

本わさびの根茎からわさび特有の
辛味成分を取り除いたものの中に
わずかに含まれている主な健康成分のことで
認知機能の一部である判断力(情報を正確に処理する能力)や
注意力を向上させたり、
高い抗酸化作用により、
活性酸素の発生を抑制することができる栄養素材です。

運動習慣のない中高年の方の
認知機能の一部である
『判断力※1・注意力』を向上。

最終製品の試験結果ではありません

6-MSITCは、認知機能に関する動物試験での研究成果が報告されています※2,3。そこで、運動習慣は認知機能を高めることから※4,5、日常的な運動習慣がなく物忘れを自覚する健康な中高齢男女37名(プラセボ群18名、本わさび由来6-MSITC群19名)に、本わさび由来6-MSITC(わさびスルフォラファン)を摂取していただき、認知機能に与える影響を調べました。

6-MSITCが脳機能に与える影響 グラフ

研究レビューのうち代表的なデータを引用※11

その結果、右図のように8週目の変化量で、本わさび由来6-MSITC群がプラセボ群※6 と比べ向上し、認知機能の一部である判断力(情報を正確に処理する能力)や注意力が改善することが示されました。※8

認知機能評価の中でこの注意機能の評価は、重要な位置づけにあります。注意は単一の機能ではなく、学習、記憶・遂行機能や作業記憶の活動を密接に支えていて、様々な認知機能と関連しています。

6-MSITCは細胞試験において、活性酸素の産生抑制による「抗酸化作用」※9 や、「抗血小板凝集作用」※10 などが報告されています。これらの作用が細胞ダメージを抑制することで、認知機能の改善に寄与した可能性が考えられます。

※1
情報を正確に処理する能力
※2
Protective Effects of 6-(Methylsulfinyl)hexyl Isothiocyanate on A 1-42-Induced Cognitive Deficit, Oxidative Stress, Inflammation, and Apoptosis in Mice. Int. J. Mol. Sci. 19,2083-2102(2018)
※3
Neuroprotection by 6-(methylsulfinyl)hexyl isothiocyanate in a 6-hydroxydopamine mouse model of Parkinson’s disease. Brain Reserch: 1589,93-104(2014)
※4
高齢者の認知機能と運動・身体活動の関係, 第25回健康医科学研究助成論文集, 129-136(2010)
※5
Acute moderate exercise elicits increased dorsolateral prefrontalactivation and improves cognitive performance with Stroop test. Neuroimage, 50, 1702-1710(2010)
※6
プラセボとは、有効成分を含まない(治療効果のない)薬のこと。本物の薬のように見える外見をしていますが、薬として効く成分は入っていない、偽物の薬の事です。
※7
p < 0.05(2標本t検定)
※8
The effects of wasabi root extract rich in 6-(methylsulfinyl)hexyl isothiocyanateon neurocognitive functions in cognitively intact middle-aged and older adults: a randomized, double-blind, placebo-controlled trial. Jpn Pharmacol Ther. 47, 275-286 (2019). システマティックレビューに採用した一報
※9
Inhibitory Effects of 6-Methylsulfinylhexyl Isothiocyanate on Superoxide Anion Generation from Differentiated HL-60 Human Promyelocytic Leukemia Cells. Food Science and Technology Research, 23, 343-348(2017)
※10
ワサビのすべて, 学会出版センター(2006)
※11
最終製品の試験ではありません。

わさびスルフォラファンの
持つ様々な効能

わさびスルフォラファンは活性酸素の発生を防ぐことで、花粉症や癌、生活習慣病の誘発や様々な細胞・組織の機能低下を抑えることで老化抑制の効果が期待されています。また、激しい運動時の酸化ストレス軽減、シミやそばかすを改善する美肌効果、膝関節の痛みを和らげる抗炎症作用、血小板凝集抑制作用も確認されていて、血行の改善効果なども期待されています。

わさびスルフォラファンの抗酸化作用と脳神経細胞に対する効果

わさびスルフォラファンの抗酸化作用と脳神経細胞に対する効果 図

抗酸化作用

ポリフェノールなど通常の抗酸化物質は活性酸素に直接働きかけてこれを除去しますが、本わさびに含まれるわさびスルフォラファンの抗酸化作用は全くアプローチが異なり、そもそもの活性酸素を発生させないよう細胞自体に働きかけるのです。つまり細胞そのものの抗酸化能力を高めてくれます。実際、マウスを使ったある実験では活性酸素の発生を48%抑制しており、実際にラット細胞にわさびスルフォラファンを1度添加すると、酸化ストレスによる障害から細胞を守るタンパク質の発現が24時間上昇することも確認されています。

また、細胞を守るというプロセスにおいて重要な役割を担っているものに、NRF2というものがあります。NRF2は活性酸素などによる酸化ストレスによって活性化し、細胞を保護する働きがあります。近年、このNRF2を欠くと環境などの外的ストレスに対して弱くなるばかりか、活性酸素など内的ストレスの影響も受けやすくなることがわかってきています。そして、このNRF2を効果的に活性化するのがわさびスルフォラファンを含有する「わさびスルフィニル®」であることがマウスを用いた実験で、すでに確認されているのです。

参考:J Pharmacol Sci 115, 320-328(2011)
図

※ 図は非臨床研究データをもとにわさびスルフォラファンの効果を図示したもので、
わさびスルフォラファンが実際にヒトでの効果を謳うものではありません。

活性酸素と抗酸化とは

生物は、大気中に約20%の割合で含まれる酸素を利用して生きています。酸素は外界からの刺激に反応して細胞伝達や免疫機能の役割を担う活性酸素に変化しますが、この発生が過剰になると細胞を傷つけ、癌や心血管疾患、生活習慣病など様々な疾患を引き起こす一因となります。このような活性酸素から細胞を守るため、体には抗酸化機能が備わっていますが、その働きを助けるのが抗酸化物質です。体内の抗酸化力は、加齢とともに徐々に低下し、40代から急激に低下していきます。
体内の抗酸化力 グラフ

SOD:Superoxide dismutase Blood 1990 76 : 835-841

図

本わさびについて

本わさびは、学名:ユートレマジャポニカム(Eutrema japonicum)といい、深山の清い小川に生える日本原産のアブラナ科植物です。本わさびは健康に良いとされる野菜ですが辛味も非常に強く、一度に大量に食べることができません。一般的に食されている常温のチューブタイプわさびの場合も、長期保存のための副原料などが多く含まれており、希少成分である6-MSITCをほとんど摂ることができません。日本原産の植物で、飛鳥時代には滋養源として利用されていたといわれており、また、寿司や刺身に薬味として添えられるのは、本わさびに消毒効果や抗菌効果※11があるためだといわれています。また一方で、本わさびは高い有用性を期待されて様々な試験が行われています。

※11 体内に対する効果ではありません。
わさび写真
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